弊ロドスに関しまして。

アークナイツ。月パス。月スカ勢の活動記録

達成

 その時は意外と早く訪れた。
 無事に18等級クリアできたのである。

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ほんとスンナリって感じ。

 オペレーションルームに詰めているスタッフは皆、歓喜の声を上げている。
 私もモニターに映し出されたクリアの瞬間は思わず拳を突き上げていた。
 だが、そんな喜びは長くは続かなかった。
「これが18等級クリアの達成感なのか……」
 ポツリと溢れる本音。
 たしかに今回の恒常ステージは、前回のような”決戦兵器”が活躍できないように意図的にデザインされたものだと感じていた。これはすなわちスキルでの一発逆転が難しいため、地道に一つ一つのウェーブのクリアを重ねてゆく作業であった。
マドロックイフリータナイチンゲール。このうち、一人でも欠けていれば、18等級クリアの難易度は天と地ほどの何度は違っていたでしょうね」
 私の隣で陣頭指揮を執っていた藤堂部長が私に話し掛ける。藤堂部長の表情は達成感に満ちていた。
「ああ。マドロックイフリータはまだしも、ナイチンゲールを公開求人で引き当てたのは、本当に幸運だった」
 本当ですな、と藤堂部長は満面の笑みを浮かべていた。彼も危機契約#3での18等級クリアに対して並々ならぬ想いがあったのであろう。時には私と意見が対立し口論したこともあった。だが、それも今となっては、単なる想い出の1頁でしかなかった。
「この先、弊ロドスはどこに向かっていくのだろうか……」
「さあ。唯ひたすらに目の前のステージクリアに全力を尽くすだけじゃないでしょうか」
 私の問いに藤堂部長が答える。
 それはそうなのだろう。ただ、あまりにも目標をあっさりとクリアできたことで、虚脱感に見舞われているだけのことなのだろう。
「次の目標は19等級。各自、今日の戦いを振り返り改善点を整理すること」
 私は号令を下す。
 この途切れそうな想いを再び奮い立たせる。
 まだ、危機契約は始まったばかり。終わったわけではない。