繁忙期
6章攻略に赤信号が灯りつつある弊ロドス。
慢性的な火力不足は深刻になり、重装オペレータが次々の抜かれていく。
「くっ…ここまでかッ…殺せ」
屈強なオーグの戦士に屈した女騎士は死を覚悟し、そっと瞳を閉じた。
その時である。
公式生放送での限定星6オペレータ実装の発表。驚喜。狂気。凶器。
彼女の名は「W」
孤高のサルカズ傭兵が−−ついに我が手中に。
○苦悩の日々
W実装は忘れもしない12/30。なけなしのスカウト券と純正原石を握りしめ、いざ、ガチャを引く。
用意できたのは50連程度。月パス、月スカ勢としては、純正原石はなるべき育成に回したいところなので、このあたりが限界。
「くるか?」
ガチャを引く手に緊張が奔る。
一枚。また一枚とスカウトチケットが虚空に消えて行く。
「バニシングチケッティングトゥザワールド」
暗黒微笑を携えた詠唱だけが、心の拠り所。
「ええいまだか。右舷の弾幕が薄いぞ。砲手は何やってんの?」
残り数枚となったチケットに焦るブ○イト艦長もどき。伝令は艦長の苛立ちを感じ取りながらも、最悪の報告をしなければならないその身を呪った。
「艦長。先程のチケットで最後です。例の紅いヤツは現れませんでした」
「ぐはっ…」
艦長が吐血し、ブリッジに突っ伏す。
「我々に、あの6章後半をヤツ抜きで戦い抜けと言うのか… 偉いヤツには分かってないのです。脚なんかいらないのです」
ブリッジが重く冷たい空気に支配される。クルーはこれからの地獄のような日々を想像し、床に目を伏せたまま。艦長の視線は虚空を彷徨い譫言を繰り返している。
「艦長! うちら忘れてはるん? うちたちも十分に魅力的な戦力やねん」
場違いな程に明るい声。その声は僅かに西方の雰囲気を醸し出していた。
振り返る艦長。その顔には先程までの陰鬱な表情はなく、晴れ渡っていた。
「おお! お前達! よく弊ロドスに来てくれた! こから一緒にあの白ウサギを倒しにいこうぞ!」
ということで、年末のガチャではWを引けませんでしたが、50連で次のオペレーターが加わり、戦力が大幅にアップしました。よかったね。艦長。
- クロワッサン:星5重装。クオーラが担当していた純粋な盾役。S2は諸刃の剣だが、上手く嵌まれば強い。そしてカワイイ。
- ウィーディ:星6特殊。S3が強力。移動距離に応じた確定ダメージは特定の敵に有効すぎる。クラウンスレイヤー殺し。
- シュバルツ:星6狙撃。圧倒的な殲滅力。狙撃でありながら、高い防御力の敵にも有効なダメージを与えられる。何気に露出度高め。
- アンジェリーナ:星6補助。大器晩成型オペレータ。昇進2で獲得する「秘杖・反重力」はマルチロッ&減速&重量軽減と至れり尽くせり。ウィーディと合わせることでクラウンスレイヤーがマップを飛び出すほど吹き飛ぶようになる。(実は星6引換券でGET)
- フィリオプシス:星5医療。実質星6相当。SP回復速度が上がるのでスキルを放つタイミングがワンテンポ速くなる。これだけで相当なバフ。
- エリジウム:星5先鋒。コスト回復特化型先鋒。素質で狙撃の配置コストを低減したり、S2ではステルス看破、移動速度減少、防御力低下、狙撃の攻撃速度UPと有能すぎるイケメン。欠点があるとすれば異常なまでのピックアップ率。恐らく、もっとも潜在5率が高いオペレーター。親の顔よりよく見た。
上記のオペレータは問答無用で昇進2に。
一気にスタメンが入れ替わるほどの補強を実現しました。
上記のオペレーター以外にも、イースチナやウタゲ、テンニンカもこの時のガチャで入手しました。
だけど、艦長は時折、思い出したかのように哀しい顔をしていました。
駅の構内でも見掛ける広告。
黒と赤のアイツが「おりゅ?」と嘲笑っているようでした。
「ちっ。年末はハードラックとダンスっちまったけど、新年の俺はちったあ違うってとこをみせてやらああ」
艦長の手には10連チケットが二枚。きっと星6交換パックと月スカのものでしょう。
震える指先がスマホをカチカチと鳴らす。
「へい。びびってんのか? チキンなボーイは、とっとと家に帰ってお母さんのおっ○いでもしゃぶってな」
訳の分からない強がりを発する艦長を嘲笑う様に、一枚目の10連チケットはバニッシュメントディスワールディングされていく。虚空に消えるチケットの残滓に視界が歪む。
「まだある。まだ俺の手には希望という名の
ギリで引けた。
奇跡ってあるんだね、と思いつつWを昇進2に。
かなりの戦力が整った。(アンドレアナは除く)
次は復刻イベント「青く燃ゆる心」だ。
まってろソーンズ。きっとお前もゲットだぜッ!
次回。
ソーンズ引けなかった。悲しみの果ての危機契約#2
悲しみの弊ロドスはどっちら?