弊ロドスに関しまして。

アークナイツ。月パス。月スカ勢の活動記録

静寂

 こんなにも静かなのは何時ぶりだろうか。
 私は数人しかいないオペレーションルーム。
 何か用事があった訳ではない。
 ただ、なんとなく足を運んでみた。そのくらいの気持ちであったが、いざ、オペレーションルームに入ると目頭が熱くなるのを感じる。
 危機契約#3が間もなく開始されるであろう。弊ロドスも急ピッチで育成をすすめ5月は相当な戦力の増強を行った。これならきっと18等級のクリアできるだろう。いや、出来るはずだと言い聞かせる。私が弱気でどうするのだ。自らを鼓舞する。
「ここにおいででしたか」
 振り返ると喜多村部長の姿があった。
「丁度、シャイニングを昇進2に出来ました。残りの純正源石も二桁は確保できました」
「そうか。それはよくやった」
 私は喜多村部長の肩をポンと叩く。先日、攻略部が稼いだ純正源石で昇進2にできたのは朗報であった。これで弊ロドスの運営も暫くは安泰であろう。
 報告が終わった喜多村部長は直ぐにはオペレーションルームをあとにせず、私の隣で「いよいよか…」と呟く。私も釣られるように「ああ。いよいよだ」と呟く。
「まあ、大船にのったつもりで任せておいてくだせえ」と何時のまにかオペレーションルームにいた添島部長が軽口をいう。
「勿論、そのつもりだよ」と私はその軽口をいなす。
「皆さん、ここにお揃いでしたか」
 この声は藤堂部長であろう。なぜか示し合わせたかのようにオペレーションルームに集まってきた。
 だが、だれも要件があるのではない。私と同じようにただ足が向いただけなのだろう。
 皆、気持ちは同じなのだろう。
 私は皆の顔をみる。だれもが清々しさと秘めた決意を感じさせる面持ちであった。
 少し笑いが漏れる。
「皆でここに集まっても仕方ないだろう。今はゆっくり英気を養おう。どうせ嫌でもここに徹夜で詰めることになるんだから」
「承知しました」
「それを言っちゃおしめえよ」
「お互い様でしょうに」
 三者三様。だが、皆の気持ちは一つであった。
「じゃ。お先に」
 私はそそくさとオペレーションルームを後にする。
 大丈夫だ。心配はない。弊ロドスならきっと乗り越えらる。
 静寂に包まれたオペレーションルームの短い会合であったが、十分すぎるほど有意義な会合であった。