弊ロドスに関しまして。

アークナイツ。月パス。月スカ勢の活動記録

前哨

「まだ何か足りていないようだな」
「ですね。レベルは十分に達しているので、配置かオペレーターの選抜か。何かがきっとまだ、足りていないようです」
「湊課長。まあ、そう肩を落とさないで下さいよ。我々、人材育成第二課が責任をもって特化3にしてみせませすから。まだ、今はテスト段階ですよ」
「そうだな。森島課長の云う通りだ。まだまだ先は長い。ゆっくりと攻略していこう」
 私はオペレーションルームで部下に労いの言葉を掛ける。
 昨日、昇進2にしたナイチンゲールの能力評価を兼ねてJT8-3の演習チケットで廻っていたのだ。参加者は私のほかに攻略第一課の湊課長と人材育成第二課の森島課長の三人。なかなか進展しない攻略を”おじさん”三人が腕組みして見守っていた。
 たしかにナイチンゲールを採用することで、安定感は増していた。あとはタルラ。タルラを速い段階で倒しきるための何か。最後のピースが一つ足りていない。それは二人も感じているのだろう。もうすでに二人の課長は次に実装されるオペレーターであるセイリュウのレジストの可能性を検討し始めていた。
「でも、これでナイチンゲールが有効だということは立証できましたね」
「ああ。それは確かだな。これなら同じ★6医療のシャイニングも昇進2にしてみるか」
「それは同感です。私のほうから人材育成第一課の中濱課長に話しておきますよ」
「そうしてくれ。8章の攻略も重要だが、現在の弊ロドスの最大の目標は次の危機契約だ。なんとしてでも初週18等級はクリアしたい。その為にやれることはやっておきたい」
「同感です。危機契約は我々、攻略第一課だけでなく、攻略部全体で挑むことになります。もう、添島部長は会うたびにその話ししかしてきませんよ」
 それは大変だと、三人は顔を合わせて笑った。
 同じ目標に向かって前に進む。どんな苦難が待ち構えていようとも、助け合いながら前だけを見据える。この仲間の存在が掛け替えのないものだと私は理解している。
 いや。理解しているだけでは足りないのだ。
 必ずや、危機契約が終わった時に笑顔でいられるよう、私が全力で努力をしなければならないのだ。
 危機契約まであと半月あまり。弊ロドスの戦いは既に始まっているのだ。