弊ロドスに関しまして。

アークナイツ。月パス。月スカ勢の活動記録

幸運

 私は”運”ということばは信じていない。
 いや。正確を期すのであれば、”運頼み”ということは会社経営において最も忌避すべきことであると認識していた。
 そう。認識していたのであった。
 だが、弊ロドスも”運”に恵まれることが稀にある。
 それが今日。たまたまあったのである。

 

「上級エリートがきましたわよ」
 御堂部長の甲高い声が私の耳を劈く。だが、御堂部長の興奮は分からなくもない。
 公開求人で上級エリートタグを引き当てるのは、滅多にないことで、弊ロドスでも一ヶ月半ぶりのことであった。
「ほう。それはよくやった。で、他にはなんのタグがあるのかな?」
「支援と医療といったところでしょうか」
 私の問いに御堂部長が答えるが、私はその答えに激しく興奮していた。
「医療? 医療タグがあるのか?」
「ええ。ありますよ。医療タグ。でも、医療だけでは確定にはなりませんわ。シャイニングかナイチンゲールに二択になるはずですよ。それが?」
 それが重要なことではない。
 弊ロドスにおいて、今、最も必要とされているオペレーターは何を隠そうナイチンゲールなのである。
 JT8-3やH8-4では、術耐性が重要な要素となっている。そして、この術耐性を上げることが出来るのがナイチンゲールなのだ。これは是が非でも手に入れたい。たとえ二択であっても千載一遇のチャンスなのである。
「御堂部長。その上級エリートは医療タグとあわせてナイチンゲール狙いにするように」
 私は迷わなかった。二択でシャイニングを引くことなど考えてもいなかった。
「しょ、承知しました。では、後ほど結果を報告させていただきます」
 私の気迫に気圧されたのか、珍しく焦りの表情を浮かべながら御堂部長は私の執務室をあとにした。
  数分後。私の執務室に吉報がもたらされた。

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いや。ほんとラッキーですわ。

ナイチンゲールです。ナイチンゲールを引き当てました」
 御堂部長の声がいつもより喜ばしく聞こえた。
「ご苦労。それでは人材育成部に至急、昇進2にするよう指示するしよう」
 私は受話器を置く。そして自然と握り拳を握っていたことに気がつく。
 星6指名券を使わない…というのは弊ロドスの方針であった。だから、直ぐに必要であれば恒常のガチャを回すしか方法はなかったのである。しかし、このタイミングで公開求人で引けたのは幸運でしかない。
 まさに運に恵まれていた。
 否。
 それだけでは済まされないほどの幸運に恵まれていたのであった。