弊ロドスに関しまして。

アークナイツ。月パス。月スカ勢の活動記録

疾風

 「孤島震撼」の通常ステージ攻略も一段落し、素材周回業務を勤しんでいた弊ロドスに衝撃が奔った。
 危機契約♯4が七月中旬に開催されると公式から発表があったのだ。
 弊ロドスでは公式発表の一時間後には幹部を集め、緊急の対策会議が行われていた。

「前回からの戦力の上積みはどの程度だ?」
「戦力になりそうなオペレーターは、へラグ、ア、イグゼキュター、マウンテン、カフカ、パインコーン、ロビンくらいかと」
 私の問いに自信なげに喜多村部長が応える。無理もあるまい。本来であれば今日は休日であったのだが、公式の発表をうけ急遽、会議を行っているのだ。資料も殆ど用意できておらず、記憶している範疇で応えるのが精一杯といったところであった。
「補足させていただくと”使える”といっても編成の候補に挙げられる程度のもので、主力ということになれば、マウンテン、カフカくらいになるかと」
 人材部で育成関係を担当している水田課長が喜多村部長に助け船をだす。やはり現場で直接育成をしている担当課長のほうが現状を理解しているようであった。だが、これが正確な情報だとすると、あまり戦力の上積みはないということになる。危機契約#3では23等級までクリアしていたので、次回は24等級は目指したいと考えていたところである。
「マウンテンは今回のイベントでも凄まじい成果を挙げてますぜ。少なくとも序盤に出せる前衛っていることじゃ弊ロドスでピカイチじゃねえかな」
「ということは?」
「マウンテンは昇進2のレベル70まで育成してスキル2とスキル3を特化すりゃ、ちったあ光明が見いだせるんじぇねえか?」
「添島部長、それはたしかか?」
 私は添島部長の発言を問い質した。添島部長は「それは保証する」と胸をはって答えた。今回のイベント攻略の現場で指揮していた添島部長がそこまでいうのだ。次回の危機契約はマウンテンの活躍は期待できるだろう。
「承知した。前回の危機契約では結局、マドロックナイチンゲールをレベル70にしたことで、等級をあげることができた。次回もマドロックを通常のレベル40で止めるのではく、70まで育成しよう。そしてスキルも特化して、最大限に活躍できるよう万全の体制でいこう」
 私の腹は決まった。
 たしかに準備期間が短すぎて戦力の増強は殆ど行えていない。しかし、マウンテンという強力なオペレーターを手に入れているのも事実である。これを最大限に生かして、24等級。新約で24等級を弊ロドスの目標としたい。
 会議出席者の顔を見渡すと、皆も同意見のようである。決した。
「では、明日より先ず、スキル2の特化作業に移行する」
 弊ロドスの危機契約は既にはじまろうとしていた。